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WORK とテクノロジー調査:「未来の働き方トライアル」第三回 Work Shorter 決めた時間に帰るトライアルの成果と知見を公開しました

2016年12月12日

テクノロジーを活用した柔軟な働き方で女性の社会進出を支援するプロジェクト Women Will は、2015 年より柔軟で効率の良い働き方を実現するための課題の把握や実践に取り組む「未来への働き方コンソーシアム」を主催し、パートナーである広島県庁、KDDI 株式会社、日産自動車株式会社の協力のもと6ヶ月に渡る実証実験を実施し、そこから得られた働き方改革のヒントを「未来の働き方プレイブック」として公開しました(詳しくはこちら)。 2016 年は、さらに実践の輪を広げるべく、より多くのパートナーのみなさまと「未来の働き方トライアル」を開始し、1 年間に渡って「Work Anywhere (在宅勤務)」「Work Simply (会議効率化)​」「Work Shorter (決めた時間に帰る)」の 3 つのテーマに取り組みました。

第三回「Work Shorter (決めた時間に帰る)」には全 28 社が参加。カレンダーを活用して決めた時間に帰る取り組みに同時にトライし、その成果と知見を共有しました。

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今回の取り組みでは、参加するモデル部署ごとに、目標帰宅時間のタイプを以下のA/B/C、一週間の実施回数(週 3-5 回)を設定しました。
A. モデル部署一律で、会社の退社時間(定時)を設定する
B. モデル部署一律で、モデル部署で決めた目標退社時間を設定する
C. 個人で、目標退社時間を設定する
参加者は会社で導入しているスケジューラーツールを使用し、日々の予定を、モデル部署ごとのルールにのっとって入力。その結果、以下のような成果と知見が得られました。


1.スケジューラーを活用することで時間を意識した働き方に変わり、在社時間が短縮される。

平均在社時間の構成比トップが、事前では 9-10 時間未満だったが、事後では 8-9 時間未満に。取組み後、全体の在社時間が短縮しました。平均退社時間についても、構成比のトップが事前は 19 時台だったのが、事後では 18 時台にスライドし、退社時間が早まることがわかりました。

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2.在社時間の短縮にも関わらず、いずれの職位においても業務品質にも納期にも支障は出ない。

取組み時の不安として「締切や納期内に業務が終わらない」が全体平均事前 59.4% だったものが、事後 24.7% に大幅ダウン、「アウトプットや業務品質が低下する」でも、事前 18.5% から 4.1% までダウンしました。実際に取り組みにチャレンジしたことで、いずれの職位でもこれらの不安が解消されたことがわかります。

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3.「部署一律で定時を設定」しても「個人で目標退社時間を設定」しても、在社時間に対する満足度はほぼ変わらないが、柔軟性に対する満足度は後者がはるかに高い。

タイプA「部署一律で定時を設定」もタイプB「部署ごとに退社時間を設定」もタイプC「個人で目標退社時間を設定」も、在社時間に対する満足度に大きな差は出ませんでした。しかし「労働時間の柔軟性」に対する満足度の高い人の構成を見ると、タイプ C「個人で目標退社時間を設定」 がもっとも高く、タイプ A「部署一律で定時を設定」 は、タイプ C と比較すると満足度が 20% 以上低くなっています。

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※平均的に早く退社することができ、仕事・生活面での効果を実感しやすいことがわかった、達成率が 「7 割以上」の人の構成比

より詳しいトライアルの結果・知見はこちらのPDF資料でご覧いただけます。

今後も Women Will では、女性が働き続けられる社会を目指し、「WORK」と「LIFE」の両方をテクノロジーでサポートする方法を模索します。そして2017年は女性だけでなく全ての人がより働きやすく、多様なバックグラウンドを持つ人々がそのポテンシャルを最大限に発揮できる社会を目指し、テクノロジーの活用方法を発信したいと考えています。


実施概要

■テーマ
第 3 回トライアル:Work Shorter 決めた時間に帰る
■実施期間
2016 年 10 月 1 日(土)~ 31 日(月)
■参加企業
28 社
■参加人数
対象:913 名 / 28 社
(株式会社アシックス、株式会社壱頁、大塚製薬株式会社、株式会社Origami、カゴメアクシス株式会社、株式会社きもと、コクヨ株式会社、株式会社小松製作所、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、田辺三菱製薬株式会社、株式会社DACホールディングス、テンプスタッフ株式会社、東京ガス株式会社、株式会社ナイキジャパン、NPO法人新座子育てネットワーク、株式会社日本政策金融公庫、日本郵便株式会社、株式会社日本HP、日本オラクル株式会社、広島県庁、富士ゼロックス株式会社、古河電気工業株式会社、株式会社ホワイトプラス、株式会社三越伊勢丹ホールディングス、森ビル株式会社、株式会社LIXIL、株式会社リコー、中外製薬株式会社)
*事前・事後ともに回答し、事前事後のマッチングが可能な人のうち、トライアル期間中にスケジューラーを活用し、1回以上決めた時間に帰った人を有効回答とした
■協力
三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社
■監修
佐藤 博樹 氏(中央大学大学院 戦略経営研究科 (ビジネススクール) 教授)
白河 桃子 氏(相模女子大学 客員教授 / 少子化ジャーナリスト)
矢島 洋子 氏(三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社 主席研究員 共生社会室長)
■運営
Google Women Will 事務局