インターネットサチー

インドの農村部では、インターネット ユーザーに占める女性の割合はわずか 10 人に 3 人にとどまります。Tata Trusts との提携プログラム Internet Saathi では、こうした女性たちがインターネットにアクセスしてその使い方を学び、知識を共有できる場を提供しています。このプログラムでは、自分の住む地域近隣の村で、学んだ知識を他の人にも教えられる「Saathi(仲間)」と呼ばれるスペシャリストを養成しています。

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「インターネット・サーチ」はタタ・トラスト社と提携のもと2015年に設立されました。インドの村落部の女性にインターネットに関するスキルを提供するためです。まずはラジャスタン、ジャールカンド、グジャラート地方にある村落で広範な調査をし、実験的プログラムを実施するところから始まりました。本プログラムでは、村落の女性の中から「サーチ(ヒンドゥー語で友人や仲間を意味するそうです)」を選出し、実践的なスマホの研修を受けてもらいます。それから、この女性たちは自分のコミュニティのデジタル・アンバサダーとして、研修で得た知識を他の人に伝え、インターネットアクセスを準備し、他の人たちもスマホが使える環境を整えます。

インドにおける女性のインターネット利用状況

インドのオンライン人口は 4 億人以上と世界第 2 位です。しかし、女性はその 30 %に過ぎず 地方の村落では約 12 % にまで落ち込んでいます。女性も平等に情報にアクセスできるようにし、世界中の知識に触れられるようにすべきだと考えています。そうすれば起業し、自分の住むコミュニティに変化をもたらし、私たちが学び、働き、暮らす形を変えていけるようにできると考えるからです。

様々な取組みで女性のオンラインアクセスを促進

2013 年にプログラムを立ち上げてから、Google はデジタルリテラシーを阻むものが3つあると考え、それらを明らかにするためのアプローチを進めてきました。

インターネットのユーザーであるなしに関わらず、誰でもインターネットが女性にもたらす恩恵について理解する必要があります。Google ではインターネットを使っていない人たちがまず一歩踏み出してインターネットについて学び、インターネットによって自分や家族にどのようなメリットがあるのかを学べるように「インターネット・ママ」のプログラムを立ち上げました。

2014 年には、インド人俳優ファーハン・アクタールおよび「レイプと差別反対の男性の会(MARD)」と共同で、「空に届け」キャンペーンを展開しました。現在インターネットを使っている人たちを対象にこの社会問題についての対話を促し、インターネットを初めて使う人たちに自分たちが指導役になることを促すのがこのキャンペーンの目的でした。

また、女性がインターネットの使い方を学ぶためのサポートとして、HelpingWomenGetOnline (HWGO:女性のオンライン利用を促す会) も立ち上げました。HWGOは、スマホの使い方からインターネットで検索する方法まで、様々な言語の音声サポート付きで研修を行なっています。

「インターネット・サーチ」はタタ・トラスト社と提携のうえ、2015年に設立されました。目的は、インド村落部の女性にインターネット・スキルを提供することです。まずはラジャスタン、ジャールカンド、グジャラート地方にある村落で広範な調査をし、実験的プログラムを実施するところから始まりました。本プログラムでは、村落の女性の中から「サーチ」を選出し、実践的なスマホ研修を受けてもらいます。それから、この女性たちは自分のコミュニティのデジタル・アンバサダーとして、研修で得た知識を他の人に伝え、インターネットアクセスを準備し、他の人たちもスマホを使える環境を整えます。

始まってから 2 年で、アーンドラ・プラデーシュ州、ハリヤーナー州、ビハール州、マディヤ・プラデーシュ州、西ベンガル州、トリプラ州、アッサム州、グジャラート州、ウッタール・プラデーシュ州、ジャールカンド州、ラジャスタン州、マハーラーシュトラ州の 12 州の 10 万の村落に住む 1 千万人以上の女性がプログラムのメリットを享受しています。

サーチに選ばれた女性たちが自分たちの住むコミュニティで影響力を拡げていく中で、彼女たちの声は、女性やデジタルリテラシーについての対話を推進する大きな力となってきました。この女性たちは世界 Womenwill 会議で何百人もの聴衆を前に自分たちの経験を語りました。また、2017 年の国際女性デーにも、ジャーナリストたちが、この女性たちと共に 1 日を過ごし、人生を一変させた彼女たちの経験について取材しました。

ラクシュミ・ラニ

ラクシュミ・ラニ

西ベンガル、パタヘンサール

ラクシュミは、インターネット・サーチになる前は、インターネットは歌をダウンロードするだけのところ、それもパソコンでしかできないと思っていました。サーチ・プログラムに参加を決めたのは、自分自身と、故郷の州の他の女性がなんとか潤うようにしたいとの気持ちからでした。夫は参加を後押ししてくれたのですが、村の他の男性はあまりよい顔をしませんでした。彼女が他の女性を教えたりするのを嫌がり、インターネットによって村にどう影響があるのかと警戒したのです。いっぽう女性たちといえば興味はあったものの、どうやってスマホを手に持ったらいいのかも知りませんでした。

ラクシュミはまず女性たちにどうやってセルフィーを撮るかを教えるところから始め、新しい料理のレシピを教えたところ、女性たちは多大な関心を示しました。また、インターネットから農業についての情報を得て、政府のプロジェクトに応募し、ニュースがあれば村の人たちとシェアしました。また、隣の村落の女性たちには新しい縫物のデザインを教え、女性たちの収入アップにつながりました。しかしラクシュミが一番うれしかったのは、ある児童婚を阻止できたことでした。まだ幼い娘を結婚させようとしていた親に、子供の結婚についての法律を提示したうえ、 娘にとってどれだけ児童婚が禍根を残すかをインターネットからの情報を元に話したのです。

23歳になった今、ラクシュミはラップトップの使い方を学びたいと考えているところです。

プレーティ・パンデイ

プレーティ・パンデイ

ウッタル・プラデーシュ州デオリア

プレーティは27歳。ヒンズー語の修士号を持っています。大学で教師を務めるほか、ネール・ユヴァ・ケンドラ・サンガタンという団体でボランティアをして、青少年スポーツの促進活動に関わっています。インターネットを使えばいろいろチャンスになるとは分かっていたものの、どうやるのかは分かっていませんでした。

かねてから村の女性たちの暮らしを良くしたいと思っていた彼女は、たくさんの女性たちに出会い、女性たちの問題を解決できると考えてインターネット・サーチになりました。しかし意外にも、村の女性たちは学ぶことに懐疑的でした。自分の携帯は持っておらず、夫たちは妻たちに自分の携帯を使わせないのです。そこで、彼女は村の若い娘たちの研修から始めることにしました。現在では、少女たちが学費や学科の面で自分に最も合った大学を探す手伝いをしたり、キャリアのアドバイスをしたりしています。

プレーティが気に入っているエピソードの一つをご紹介しましょう。あるとき彼女は、離婚して無職、娘二人を抱えた女性に、ブラウスの作り方を教えました。現在この女性は自活し、娘たちにもより良い教育を与えられると喜んでいます。プレーティは、次のステップとして、女性たちと資金を結び、彼女たちが事業を始められるようにしたいと語っています。

各プログラムのホームページを見て、参加者の生活がどのように改善されたかご覧ください。

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ムリドゥラー ドッダデヴァラパドゥ、アーンドラ プラデーシュ州
ムリドゥラー ドッダデヴァラパドゥ、アーンドラ プラデーシュ州
プリーティ パンディー デワリヤ、ウッタル プラデーシュ州
プリーティ パンディー デワリヤ、ウッタル プラデーシュ州