APAC

リサーチのまとめ

アジア太平洋地域では、多くの女性が、インターネットは毎日の生活に不可欠だと考えています。実際にインターネット利用者は、非利用者よりも将来に対してはるかに希望的観測を持つ傾向があります。

今でもインターネットを利用したことがないという人にとって、その最大の理由は、自分には関係がないという意識です。つまり、オンラインには自分が興味を持つコンテンツがないと考えているのです。しかし、このような女性でも、友だちや家族から、または独学でインターネットについて学ぼうとする意欲を持つ人は少なくありません。こうした人たちは、インターネットを利用するならスマートフォンを使ってみたいと考えています。

インターネットの利用が広がる中で、女性が有効活用できる機会も増えています。たとえば、職探しをしたり、効率化アプリを使用したり、日常生活を快適に送るための工夫やヒントを見つけるチャンスが広がっています。

一方、女性たちはオンライン学習にも高い関心を持っています。特に自営業で働きたいと考えている女性は学ぶことに意欲的です。学習対象として、ビジネスや金融、経営などが人気です。

より多くの女性がインターネットの大きな可能性を見いだし、最大限に活用できるようになれば、自信をつけ、インスピレーションを得て、新しいことを学べるようになるでしょう。また、色々な人とつながり、自身の成長や成功のチャンスを生み出すことにもつながります。

インターネットの使用

利用者と非利用者のどちらもがインターネットをさらに活用できる可能性がある

わかりやすい具体的なメリットを提示することは、もっと多くの女性にインターネットを利用してもらうための鍵となります。 インターネットは、多くの女性にとって欠かせないものとなっています。インターネットにメリットを見いだしているユーザーは、自分の人生により前向きな展望を持つ傾向があります。しかし、インターネット非利用者の 30% 以上が、興味があるオンライン コンテンツがないという理由で、インターネットを使うことに対してほとんど関心を持っていません。インターネットの使い方を学ぶことに関心がある女性は、教室のような堅苦しい場所ではなく形式ばらない環境で、知り合いから教えてもらったり、独学で習得したりすることを望んでいます。

インターネット利用者の大多数は、男女問わず、インターネットは毎日の生活に不可欠だと考えています。インターネットを使い始めると、利用していなかったときよりも、自分の将来に多くの可能性を見いだすようになります。

自分の人生プランは何通りもあると考える人の割合
非利用者 利用者
インドネシア 59% 82%
タイ 65% 82%
ベトナム 49% 64%
インド 76% 85%
フィリピン 79% 82%
対象者: 全回答者

インターネット非利用者の多くが、いまだインターネットを使うことに関心を持っていません。

“インターネットについて現在持っている知識を踏まえてお答えください。今後インターネットを利用することにどの程度関心がありますか。”
インド フィリピン インドネシア ベトナム タイ
非常にある / かなりある 21% 8% 6% 4% 4%
まあまあある / 少しある 45% 44% 49% 61% 24%
まったくない 34% 48% 46% 35% 72%
対象者: インターネット非利用者(女性)

インターネットを利用しない女性の主な理由は、自分には関係がないと思っていることと、時間が取れないことです。

インターネットを利用しない理由の上位 3 項目
  • インド
    • オンライン コンテンツに興味がない: 36%
    • 時間がない: 26%
    • お金をかける余裕がない: 21%
  • インドネシア
    • オンライン コンテンツに興味がない: 42%
    • 時間がない: 35%
    • 家族や友だちとの時間を優先したい: 34%
  • フィリピン
    • オンライン コンテンツに興味がない: 29%
    • 時間がない: 27%
    • 家族や友だちとの時間を優先したい: 23%
  • ベトナム
    • 時間がない: 45%
    • 仕事でインターネットを使う必要がない: 37%
    • パソコンやスマートフォンなどを使える自信がない: 33%
  • タイ
    • 時間がない: 53%
    • オンライン コンテンツに興味がない: 48%
    • 必要がない: 47%
対象者: インターネット非利用者

地域全体で、インターネット利用に関心がある女性は、インターネットを学びたいという高い意欲を持っています。また、授業のような形式ではなくもっと気楽な環境で友だちや家族から教えてもらいたい、または独力で学びたいと考えています。その際に利用したい端末として人気が高いのは、スマートフォンです。

インターネットを学ぶのに利用したい環境
女性
友だちや家族 45%
独学 32%
グループ レッスン 2%
個人レッスン 1%
対象者: インターネット非利用者のうち、今後利用してみたいと回答した人(女性)
インターネット利用時に使いたい端末
スマートフォン フィーチャー フォン パソコン その他 インターネットを利用するつもりはない
66.37% 12.30% 8.28% 2.38% 10.66%
対象者: インターネット非利用者(女性)

インターネットの用途は、コミュニケーションやメディアの利用以外にも広がる可能性がある

インターネットの利用はここ数年、モバイル アクセスの急速な発展とともに地域全体で増加してきました。しかし必ずしも、オンライン アクティビティの範囲が広がったというわけではありません。インターネットの主な用途は、コミュニケーションやメディア利用、ソーシャル メディアに限られており、仕事や学習、日々のタスク管理にインターネットを利用している人(特に女性)は多くありません。つまり使い方を学べば、生産性が向上する可能性があるということです。

インターネットに接続する頻度については、ほとんどの地域で男女差はありませんが、インドとインドネシアでは、女性の方が男性よりも低くなっています。

インターネットを毎日利用している人の割合
女性 男性
韓国 100% 95%
日本 99% 99%
マレーシア 99% 98%
オーストラリア 97% 95%
タイ 96% 95%
ベトナム 95% 93%
フィリピン 64% 60%
インド 52% 62%
インドネシア 48% 61%
対象者: インターネット利用者

スマートフォンでインターネットにアクセスする人の割合はここ数年で大幅に増加しており、特にインドとフィリピンではその傾向が顕著です。

主にスマートフォンでインターネットを利用している人の割合
2014 2017
APAC 63% 84%
インド 58% 93%
フィリピン 47% 77%
対象者: インターネット利用者(女性)
インターネットで毎日行っていること
  • コミュニケーション: 72%
  • SNS: 65%
  • メディア利用: 59%
  • タスク管理: 35%
対象者: インターネット利用者

ワークライフ バランス

ワークライフ バランスの改善をすべての人が実感しているとは限らない

働く女性たちが、ワークライフ バランスが改善されたと感じているかどうかは、国によって異なります。 全体では、働く女性の 33% がワークライフ バランスは 1 年前よりも良くなったと考えていますが、韓国と日本の女性たちはそれほど改善を実感していません。

“1 年前の職場での状況と比べて、仕事と生活のバランスはどう変わりましたか。“
良くなった 変わらない 悪くなった わからない
日本 15% 53% 17% 15%
韓国 18% 54% 23% 4%
APAC 33% 48% 13% 6%
対象者: 働いている女性

いまだに女性があまりサポートを得られないまま、大半の家事を担当している

男女問わずほとんどの人が、家事や育児を男女で分担すべきだと考えています。しかし現実として、APAC 全体では女性が主に家事を担っています。こうした負担を分担できていると感じるかどうかについてもギャップがあり、夫婦で家事を分担していると思っている人は、女性よりも男性の方が多くなっています。

男女ともに、家事に責任を持つべきだと考える人の割合
女性 男性
APAC 85.81% 80.73%
オーストラリア 87.92% 81.63%
インド 89.12% 82.76%
インドネシア 81% 78.13%
日本 67.79% 60.20%
韓国 89.25% 77.39%
マレーシア 91.90% 86%
フィリピン 91.20% 86.17%
タイ 88.19% 85.71%
ベトナム 83.69% 79.43%
対象者: 既婚者
配偶者と家事を分担していると答えた人の割合
女性 男性
APAC 10% 23%
オーストラリア 22% 42%
インド 2% 4%
インドネシア 5% 6%
日本 4% 28%
韓国 15% 40%
マレーシア 26% 37%
フィリピン 3% 17%
タイ 6% 18%
ベトナム 18% 31%
対象者: 既婚者
男性と女性のどちらも、育児に責任を持つべきだと考える人の割合
女性 男性
APAC 88.04% 83.65%
オーストラリア 89.96% 83.02%
インド 87.69% 81.70%
インドネシア 90.69% 85.71%
日本 73.91% 62.96%
韓国 90.46% 82.65%
マレーシア 90.23% 82.68%
フィリピン 90.78% 90.64%
タイ 87.57% 87.76%
ベトナム 85.19% 84.10%
対象者: 既婚者
子育てについて責任を分担していると答えた人の割合
女性 男性
APAC 14% 28%
オーストラリア 25% 45%
インド 7% 13%
インドネシア 13% 20%
日本 21% 43%
韓国 16% 40%
マレーシア 31% 43%
フィリピン 4% 13%
タイ 7% 15%
ベトナム 22% 34%
対象者: 既婚者

家庭でのインターネットの役割に関しては、ほとんどの国の女性が、子どもの教育には役立つものの、毎日の家事には役に立たないと見ています。

家庭でインターネットが役立つと感じている女性の割合
子どもの教育 毎日の家事をこなす
インドネシア 64% 40%
フィリピン 74% 50%
ベトナム 59% 31%
タイ 71% 46%
マレーシア 59% 39%
オーストラリア 54% 38%
インド 79% 77%
日本 19% 35%
韓国 50% 51%
対象者: インターネット利用者(女性)

女性は困難な状況でも仕事を続ける方法を模索している

地域全体で、多くの女性が家庭の外に出て経済的に貢献したいと思っています。また、働く機会はすべての人に平等に与えられるべきだと考える人の割合を男女で比べると、女性の方が高くなっています。その一方で、特に韓国、日本、オーストラリアの女性たちは、こうした考え方と現実との間にギャップがあるとも感じています。

以下の記述に賛同した人の割合:
“職を得る機会は、性別に関係なく平等に与えられるべきである。” 韓国 日本 オーストラリア APAC
女性 86% 67% 87% 85%
男性 75% 57% 79% 80%
“職を得る機会は、性別に関係なく平等に与えられている。” 韓国 日本 オーストラリア APAC
女性 35% 28% 53% 68%
男性 39% 33% 65% 71%
対象者: 全回答者
“5 年後にどういう仕事をしていたいですか。”
フルタイムで就職 パートタイムで就職 自営
韓国 61% 10% 14%
タイ 60% 2% 27%
マレーシア 48% 7% 40%
オーストラリア 48% 19% 19%
ベトナム 41% 7% 34%
日本 39% 22% 6%
フィリピン 27% 7% 32%
インド 19% 9% 12%
インドネシア 9% 8% 39%
対象者: 25~34 歳の女性

多くの女性がインターネットを学習に適したツールだと考えている

インターネット利用者のうち、自営で働くことを考えている人は、オンライン講習の利用を検討する傾向が強くあります。

オンライン学習を検討したことがある人の割合
すべてのインターネット利用者 自営を考えているインターネット利用者
APAC 47% 59%
対象者: インターネット利用者(女性)

ビジネスや金融、経営についてのオンライン講座は、多くの地域で女性に人気があります。

興味があるオンライン講座の上位 3 項目
  • ベトナム
    • ビジネス: 50%
    • 金融: 35%
    • 経営: 31%
  • マレーシア
    • ビジネス: 47%
    • 経営: 35%
    • 金融: 32%
  • 日本
    • ビジネス: 44%
    • 美容: 29%
    • 金融: 24%
  • フィリピン
    • ビジネス: 44%
    • 教育支援: 25%
    • マーケティング: 17%
  • タイ
    • ビジネス: 41%
    • 金融: 39%
    • 経営: 34%
  • オーストラリア
    • ビジネス: 32%
    • 経営: 24%
    • 健康と栄養: 18%
  • 韓国
    • 教育支援: 33%
    • 金融: 28%
    • ファッション: 24%
  • インド
    • デザイン: 39%
    • 教育支援: 35%
    • ファッション: 35%
  • インドネシア
    • 美容: 54%
    • ファッション: 38%
    • 健康と栄養: 31%
対象者: オンライン学習に関心があるインターネット利用者(女性)

Womenwill では、男女格差の問題に取り組むため、テクノロジーの普及を後押しし世界中にコミュニティを広げています。

詳細